草刈機(刈払機)使用上の注意
まずは、体調の管理から
刈払機を安全に使用するために、飲酒や薬の影響がある場合はもちろん、病気や過労があるときも作業を中止するのが基本です。
ですので、まずは体調が万全かどうか、体調に不安がないかを確認しましょう。
草刈機(刈払機)を使用する場合の装備
草刈機の歯は高速で回転します。
金属の歯でなく、ナイロンコードカッターなどでも歯が柔らかいだけで高速で回転していることには変わりがありません。
よって、作業中に切断した草や小石などが作業者の顔面をめがけて飛んでくることがありますので、注意をすると同時にあらかじめ服装や装備品などで、それらによる怪我を防ぎましょう。
草刈機(刈払機)で除草作業をする前には、安全性の高い作業服や保護具を使いましょう。
草刈機使用時の装備品の種類
作業服は半そで半ズボン、サンダルなどの軽装ではなく長袖、長ズボンを着用します。また、靴についてもできれば安全靴やブーツ、耐切創長靴などつま先を保護するタイプのものやすね当てを装備すると安心です。
その他、顔面を保護するためにはゴーグルあるいは保護メガネの着用、頭部を保護するためのヘルメット、防じんマスク、フェイスシールド、耳栓、イヤーマフ、防振手袋などを着用してください。
特に、保護メガネを着用せずに作業を行うと、目に飛散物が入って失明するなどといった重大な事故につながる恐れがあります。それを防ぐためにも必ず顔面を保護するものを着用しましょう。そうでないと、大変危険です。
また、複数の作業者で作業をする場合に、他の作業者に危険を知らせる為の笛なども準備すると良いでしょう。
草刈機使用前の点検作業
草刈機で作業をする前には、前日までに一度、草刈機の各部を点検します。
パーツの交換等が必要になる場合もありますので、できたら2週間程度前に一度点検と試運転をしてみると良いでしょう。
点検の結果、草刈機に異常がある場合は交換しましょう。
以上とは、たとえばエンジン式ならオイル漏れ、ガソリン漏れ、プラグの消耗、かぶり、スロットルワイヤーの潤滑あるいは切断など、動力系に関わる部分は慎重に点検し異常が見つかればすぐに試運転を止めましょう。
その他、動力系以外では、刈払機には飛散保護カバーが付けられています。このカバーを正しい位置に装着することで、作業者のほうに異物が飛んでくるのを予防することができます。
もし作業中に刃が何か異物に絡まってしまったときには、決して無理をせずに必ずエンジンを停止させて、安全を確認してから異物などを取りのぞいてください。
また、作業現場では作業前に、予め飛散物や巻き込みやすい障害物、ゴミなどを収集し、取りのぞいておきましょう。
草刈機のエンジンを始動する前には一度周囲を見渡して、周囲に作業する人以外の人がいないことを確認しましょう。
また、作業中は付近に人(特に子ども)が入って来ないように注意しましょう。
作業者が複数いる場合には、草を刈るエリアを分担し、お互いに作業者同士が近づく時は笛などを使いながら、互いに合図を出し事故を防ぎましょう。
刈刃、特に金属の刈刃が石や岩、空き缶、工作物、立木、切り株等などの硬いものに当たると、機体が右側に大きくはねるキックバック現象が起こり、バランスを崩しがちになり危険です。これらのものに接触すると危険ですので注意しましょう。
まとめ
草刈機(刈払機)というものは、鋭利な刃が取り付けられ、高速に回転しながら草を刈っていくものです。
金属の刈刃でなくナイロンコードカッターは比較的安全ですが、それでも高速に回転していることには変わりありません。
草刈機で除草作業をする時には、機械の正しい使い方をマスターすることと、起こり得る危険を防止する知識が必ず必要になります。
それらの知識の確認と安全対策を怠り、慣れで作業をしてしまうと、作業者本人だけではなく、他の作業者や周囲の住民、通行人へも危険に陥れる可能性があります。
そういった事故を無くすために、わかっていても再度、機械の使い方や注意事項のチェックは必要です。